KCC2015のご案内

　2001年に第１回KCCを開催し、今回で15年目を迎えます。KCC2013 は準備不足などで止むを得ず休会といたしましたが、2014年にKCC2014を再開し、北陸地区の地元及び全国から、多くの方々に賛同を頂きました。これもひとえに関係方々のご協力、ご支援の賜物と感謝しております。現在、国内において多くのライブデモンストレーションコースがあります。いずれの会も企画、内容に工夫がなされ、それぞれが特徴をもった会であり、通常の学会とは異なりライブ開催の重要性・意義を感じております。本会も今回で14回目という開催を迎えることになります。北陸地区を中心とした恒例の会として定着し、冠動脈インターベンション治療に関る医師、看護師、放射線技師、臨床工学技士、検査技師、理学療法士への最新の知識、技術向上に貢献しているものと思われます。今回は2015年3月に待望の北陸新幹線が開通予定であり、金沢−東京間が2時間28分でつながります。これまで以上に全国とのアクセスは便利となり、生活、文化、経済などでの多くの地域格差も改善され地方都市での活性化も大いに期待しているところであります。医療の点に於いても、同様に恩恵を被ることは間違いありません。そうした意味で今回のKCCも新たな再出発として更に有意義な開催になるようスタッフ一同頑張る所存でございます。
　さて、PCIがおこなわれるようになって30年余が経過しました。その間、デバイスの進歩、変遷、画像診断の進歩、手技的な改良などにより、PCIは冠動脈疾患患者の治療のひとつとして飛躍的かつ確実な成功を収めながら、いまや欠かす事の出来ない治療法の位置付けを確保してきていると思われます。その中で何といっても大きな要因としてDES( Drug Eluting Stent)の登場でありますが、初めて使用されてまだ10年余であり、次々と新しいDESが開発、導入されてきているとは言え、安全性、長期予後についてはまだまだ慎重に取り組んでいかなければいけません。第一日目は教育ライブとして地元施設の若手医師をオペレーターとして、先輩の医師が指導しながら冠動脈インターベンションを進めていくライブに加え、今回もEVTのライブも企画いたしました。第二日目は例年どおり全国から御高名な先生を多数お招きし、オペレーターおよびコメンテーターとして参加していただき、いくつかのフォーカスされたPCIの問題点、手技に関するライブを予定しております。またコメディカルセッションも例年どおり企画しております。更には時間の許す限り、ミニレクチャー、特別講演、ファイヤーサイドセッション、症例発表、ハンズオンも予定したいと考えております。今回も多くの皆様に御参加いただき、共に議論を深めて、有意義な会になるようスタッフ一同準備を進めております。今回は会期中に北陸新幹線開通式（2015年3月14日）のイベントも予定されており、一層メモリアルな会になるものと思われます。例年以上に、是非とも多くの方々に御参加いただきますよう御案内申し上げます。

北陸PTCA教育ライブ研究会
代表世話人　金谷法忍
（石川県立中央病院　副院長）